— 巨人打線が猛威、ロッテは若手主体で完封負けも収穫あり
2025年5月28日(火)、ZOZOマリンスタジアムで行われたイースタン・リーグ公式戦、千葉ロッテマリーンズ vs 読売ジャイアンツの一戦は、巨人がベテラン・坂本勇人選手を中心とした強力打線で序盤から攻勢。ロッテは反撃の糸口をつかめず、0-8の完封負けを喫しました。
試合結果
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 3 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 8 | 14 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
勝利投手: 菊地 大稀(1勝0敗)
敗戦投手: 中村 亮太(0勝1敗)
試合の展開
立ち上がりから巨人が主導権を握る展開に。初回、ロッテ先発・中村亮太投手が制球に苦しみ、連打を浴びて3点を先制されると、その後も坂本勇人選手のヒットを含む畳みかける攻撃で3回までに計7点を奪われました。
一方のロッテは、数少ないチャンスを得点につなげられず。得点圏に走者を進める場面はあったものの、あと一本が出ず、無得点に終わりました。
ロッテ スターティングメンバー
- 左:石川 慎吾
- 指:佐藤 都志也
- 一:山口 航輝
- 三:大下 誠一郎
- 二:宮﨑 竜成
- 右:藤田 和樹
- 遊:松石 信八
- 捕:柿沼 友哉
- 中:和田 康士朗
- 投:中村 亮太
✨ 注目ポイント
◆ ロッテ視点のポジティブ面
🔹 若手の実戦経験が豊富に
ファーム戦ならではの収穫として、松石信八選手や藤田和樹選手など将来が楽しみな若手が、巨人の主力級相手に貴重な打席を経験。藤田選手は初回に鋭い打球を放ち、打撃の片鱗を見せました。
🔹 中継ぎ陣が意地の粘投
中村投手降板後、4回以降は救援陣がテンポよく試合を立て直し、追加点を最小限に食い止める健闘。育成選手を含む中継ぎ陣の存在感は今後のブルペン競争にも良い刺激となりそうです。
🔹 守備の安定感
失点こそ多かったものの、守備ではエラーゼロ。外野手・和田康士朗選手の安定した打球処理も光り、守備全体の堅実さが際立ちました。
◆ ロッテ視点のネガティブ面
⚠️ 先発・中村亮太投手の立ち上がり
初回から制球が定まらず、3回途中で7失点。ストライク先行でリズムを作れなかった点は、次回登板までの明確な課題となります。
⚠️ 中軸打線の機能不全
3〜5番に座った山口・大下・宮﨑のクリーンアップが機能せず、得点圏で勝負強さを発揮できませんでした。ここで一本が出ていれば、試合の流れも変わったかもしれません。
⚠️ あと一本の欠如
全体で5安打を記録するも、繋がりに欠けた内容。ランナーを進める小技や犠牲フライといった“細かい野球”を徹底する必要性が浮き彫りとなりました。
今後への展望
この日の試合は完封負けという厳しい結果ではありましたが、ファームの本質は“育成と挑戦”。結果に一喜一憂せず、若手が経験を積み、課題を見つけ、改善していくことが何よりの財産です。
特に打線の奮起と、先発投手陣の立ち上がり修正がカギ。首脳陣も次戦以降の選手起用に注目しているはずです。
試合総括
ロッテにとっては、打線の沈黙と先発の乱調が響いた一戦。ただ、守備の堅実さや中継ぎ陣の粘投、そして若手の成長という“未来に向けた光”も感じられる内容でした。
一方の巨人は、坂本勇人選手をはじめとした主力の存在感と、14安打の猛攻がかみ合い、貫禄の快勝。若手の中で光るベテランの背中がチームを引き締める、理想的な勝ち方でした。
そして迎えた翌29日、ロッテは劇的なサヨナラ勝利。悔しさと歓喜の“両面”を味わったこの2連戦は、選手たちにとってまさに糧となるはずです。
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