本当に達成できるのかを徹底検証!
千葉ロッテマリーンズがかつて高らかに掲げた成長戦略——
それが「Vision2025」。
2021年の球団からの発表時には、ファンの間でも「ついに本気を出した!」と期待の声が広がりました。
しかし、2025年を迎えた今、その進捗は順調と言えるのか? それとも、すでに“絵に描いた餅”と化しているのか?
この記事では「Vision2025」の中身をおさらいしつつ、その現実と課題、そしてファンとしての今後への視点を語っていきます。
Vision2025とは?|基本方針をざっくりおさらい
球団が2021年に発表した長期構想「Vision2025」は、以下の5つのキーワードで構成されています:
【1】観客動員数の拡大
目標:年間動員数200万人以上
【2】ファンサービス・球場体験の向上
「ファンファースト」なボールパーク化(球場改修含む)
【3】育成力と若手台頭による戦力強化
“育成型球団”への転換とアカデミー強化
【4】チーム成績の安定化
毎年CS進出・日本一へのチャレンジ
【5】地域密着とブランディング
“千葉に根ざす球団”としての地域活動・情報発信
そして2025年、今どうなってる?現状チェック!
■ 観客動員数:〇(改善傾向)
マリンの観客動員はコロナ明け以降、右肩上がり。2024年は190万人超と目標目前。新たな座席設計や演出(ライトショー、花火演出)も功を奏しています。
👉 達成圏内だが、勝敗とリンクしており“継続性”が課題。
■ ファンサービス&球場体験:〇(大きく進化)
2023年以降、ZOZOマリンの演出力やグルメの充実は他球団ファンも注目するほど。
マリーンズストアもリニューアルされ、女性・ファミリー層へのアプローチが成功。
👉 Vision達成にもっとも近いポイント。
■ 育成・若手の台頭:△(やや足踏み)
有望株はいるものの、一軍の柱に育ち切っていない選手も多い。
ファームの成績も波があり、2024年オフにはファンから「育成方針に疑問」の声も。
👉 育成方針の“再構築”が必要?
■ 成績の安定:×(大きな課題)
2021〜2024の間でAクラス入りした年もあるが、波が激しくチームとして安定していない。
特に2024年後半の失速劇は「Vision崩壊」の象徴とさえ言われたほど。
👉 最大のウィークポイント。
勝てなければすべてが霞む——それがプロ野球の現実。
■ 地域密着・ブランド化:△(広がりはあるが課題も)
千葉県内でのイベントやコラボ企画は増加。SNS戦略も活発。
しかし、まだ“千葉=ロッテ”というイメージ定着には時間が必要。
👉 「県外人気」や「メディア露出」も不足気味。
Vision2025は“崩壊”したのか?
正直に言って、「すべてを達成した」とは言いづらい状況です。
とくに「チーム成績」「育成成功」には大きな課題が残り、“理想先行”のプランだった感は否めません。
しかし、球場改革・ファン施策・動員拡大は着実に前進しており、“球団としての体制づくり”には一定の成果があったとも言えます。
達成できるか?今からでも遅くない!
Vision2025の本質は「未来に向けた指針」です。
2025年中にすべてクリアできなかったとしても、ビジョンを見直しながら継続することに意味がある。
▼ ファンとしてできること
- ファームの選手を追いかけて応援する
- 現地観戦で球場体験の変化を感じる
- 批判より“提案”で応援するSNS発信も◎
まとめ:Visionは“崩れても、続ければ価値がある”
「Vision2025」は完璧には達成されないかもしれません。
でも、それが“失敗”だとは思いません。
途中経過の中にこそ球団の努力や進化があり、それを見守ってきたファンの存在があるからです。
2025年の終わりに振り返ったとき、
「ロッテは変わろうとしていた」「自分も一緒に見てきた」と胸を張れるような一年になりますように。
Visionは、続けることにこそ意味がある。
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