千葉県の高校野球界で今、確かな存在感を放つ専修大学松戸高校。
かつて“千葉のダークホース”と呼ばれたその名は、今や全国にその名を轟かせる全国区の強豪校となりました。
今回は、そんな専大松戸の野球部にスポットを当てて、
- 歴史
- 強豪校への成長物語
- 甲子園出場歴
- 輩出したプロ野球選手たちの現在
…などをまとめてお届けします!
■ 専修大学松戸高校 野球部の歴史と歩み
専修大学松戸高校は、1963年創立の私立高校。
専修大学の系列校として、千葉県松戸市に位置します。
野球部の創部は同校設立とほぼ同時期で、長らく「県大会の壁に阻まれる実力校」として奮闘していました。
1990年代までは大きな実績に恵まれなかったものの、2000年代に入り着実に力をつけ始め、千葉大会での常連校に。
本格的に“強豪”と呼ばれるようになったのは、元プロ野球選手の持丸修一監督が指揮を執るようになってからのことです。
■ 強豪校へと変貌を遂げた理由
専修大学松戸の変化は、「選手の自主性を重んじる練習スタイル」や「技術指導の徹底」によってもたらされました。
持丸監督の指導のもと、基礎を徹底したチーム作りが功を奏し、県内の私学強豪・習志野や千葉経済、木更津総合と肩を並べる存在へ。
そして何より、「プロを目指せる環境」として注目されるようになったことで、千葉県内外から有望選手が集まるようになったのです。
■ 甲子園出場歴と主な成績
年度 | 出場大会 | 成績 |
---|---|---|
2015年夏 | 第97回全国高校野球選手権大会 | 初出場(2回戦敗退) |
2021年夏 | 第103回全国高校野球選手権大会 | ベスト4(準決勝敗退) |
2023年夏 | 第105回全国高校野球選手権大会 | ベスト8(準々決勝敗退) |
特に2021年夏は、エース深沢鳳介(現・DeNA)を擁して、準決勝まで勝ち進み全国にその名を刻みました。
■ プロ野球選手を輩出する「千葉の名門」へ
専修大学松戸は、プロ野球選手を複数輩出している数少ない千葉県の高校です。
以下は、同校出身でプロ入りした主な選手とその現在地です(2025年時点):
◉ 上沢直之(うわさわ なおゆき)
- 北海道日本ハムファイターズ → フィラデルフィア・フィリーズ(MLB)→福岡ソフトバンクホークス
- 高校卒業後は専修大学を経ず、直接プロ入り(2011年ドラフト6位)
- 現在は先発ローテとして活躍。
◉ 高橋礼(たかはし れい)
- 福岡ソフトバンクホークス → 読売巨人
- アンダースローから繰り出す独特の投球フォームで注目
- 現在は2軍調整。
◉ 原嵩(はら しゅう)
- 千葉ロッテマリーンズ(2015年ドラフト1位)
- 高校時代から豪腕右腕として期待されたが、プロでは結果を出せず
- 現在は引退後、球団職員として活動中
◉ 横山陸人(よこやま りくと)
- 千葉ロッテマリーンズ(2019年ドラフト3位)
- 高卒即プロ入りの期待の右腕。
- リリーフや先発として活躍中
◉ 深沢鳳介(ふかざわ ほうすけ)
- 横浜DeNAベイスターズ(2021年ドラフト4位)
- 甲子園ベスト4の立役者。プロ入り後はじっくり育成中
- 現在はファームで登板を重ね、1軍昇格を虎視眈々と狙う
■ まとめ:次なるスターは誰だ?
専修大学松戸高校は、今や千葉県内屈指のプロ予備軍育成校。
確かな指導と競争環境、実績を背景に、これからも全国レベルでの戦いが期待される高校です。
プロ野球で活躍するOBたちの背中を見て、次世代の球児たちもまた“甲子園”と“プロ”という夢を追いかけています。
2025年の夏も、専大松戸の戦いに注目です!
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